
以前から是非一度行ってみたいと思っていた「風きりの里・三社まいり」のウォーキングが企画されたので参加しました。集合場所は国道141号沿いの「森ぴかそば」、案内人は八ヶ岳歩こう会の事務局長Pさん。と聞いては行かないわけにはいきません。車で「森ぴかそば」さんに行き、集合していた方々と合流し車で15分ほどのお蕎麦屋さん「北甲斐亭」へ移動。そこからスタート(ゴール)。北甲斐亭脇からアカマツの防風林の中の遊歩道を登っていきます。数日前に降った雪がまだ残っていて、サクサク心地よい音を立てながらの登りです。地元の方が一人でこの雪の遊歩道を除雪していました。「感謝!」 こうした方々に支えられて、「風きりの里」の遊歩道は維持されているんですねえ・・・・。アカマツの林の雪の登り道を登り切ったところが八ヶ岳権現社でした。五幹の松と呼ばれる大きなアカマツが五本の枝に分かれて辺りを覆っていました。ここは「雨乞い」の神様。次に下っていくと用水路や田んぼが広がってきて、その向こうには八ヶ岳や南アルプスが望めるようになってきます。その先に日吉神社がありました。ここは「晴天を願う」神様を奉ってありました。そこから清里樫山地区の集落に入り、3つ目の社・「風の三郎社」へ向かいました。そこには大きくて立派な社の脇に石で出来たちっちゃな社が並んでありました。「このちっちゃな石のほうが『風の三郎社』です」と案内人のPさん。これを見つけるのには大変なご苦労があったとか。「『風の三郎社』は誰に聞いてもわからねえよ。だって俺がその先に運んで移したんだもの」という地元の古老に偶然あって場所を教えてもらったPさん。大大大拍手ッ! そこから再びアカマツの防風林の中の道を通って「北甲斐亭」に戻ってきました。全コースの里山と田畑、森の遙か向こうに八ヶ岳や南アルプスの峰々を望ながらグルッと一周で約2時間半のウォーキングでした。途中には防風林として昔から植林されていたアカマツの根を掘り起こした跡が沢山残っていました。アカマツの大きな根から油を採り、「松根油」として戦闘機の燃料にしようとして、太平洋戦争末期の日本海軍が部隊をこの地に派遣し、松の根を掘り起こしたそうです。こんな長閑な山里にも、戦争のひどい歴史が残されていて、とても考えさせられました。それでも、どこまでも温かい里山の森や川や田や畑、川に架かった木の橋や用水を通すための石造りの用水トンネル、そして3つの小さいけれど村人達から大切に守られてきたであろう社・・・・と心に染みるとても素敵なウォーキングでした。




